『朝青龍』考

「朝青龍」 引退しちゃいましたね~~
巡業中、治療のためとモンゴルに帰国してサッカーに興じる・・
横綱としての品格を問われる数々の言動・・
色々ありましたね~~
そして、、、場所中にも関わらずお酒で泥酔・・暴力事件
結局引退ということに。。。
この結果に
寂しいと思う人達もたくさんいらっしゃいましたが、
大半は、、「仕方ない」というご意見が多く、
「当然の結果」という声も多く聞こえてきました。
有識者の方々にもそのような意見がありました。
相撲とは Wikipediaより
相撲は日本固有の宗教である神道に基づいた神事であり、
日本国内各地で「祭り」として「奉納相撲」がその地域住民により、現在も行われている。
健康と力に恵まれた男性が神前にてその力を捧げ、神々に敬意と感謝を示す行為である。
そのため礼儀作法が非常に重視されている。
従って、力士はまわし以外は身につけない。
その名残は現代の興行形式である大相撲にも見られる。
古代から現代に至るまで皇室との縁は深い。
「相撲道」とも言われ、「国技」として日本の伝統文化を育ててきた。
その相撲界で、朝青龍は、一体どんな人だったんでしょう。
算命学的に見てみますと、

■朝青龍さん(1980・9・27生まれ)
<陰占>
癸 乙 庚
卯 酉 申  辰巳天中殺
<陽占>
玉極
鳳龍玉
貴鳳胡    身弱 純
<経歴>
●1997年(丁丑)日本来日、明徳学園入学。相撲部入門
●1999年(己卯)初場所
●2002年(壬午)大関昇進
●2003年1月(壬午)横綱昇進
運勢的にみて、その流れは悪くないですね。
ではどうしてこのように数々の問題がおきるのでしょうか?
そして、決して相撲がだめになったわけではないのに引退するようなことに
なってしまったのでしょうか?
本人の宿命と大相撲という環境は合致しているのでしょうか?
結婚の時期はどうでしょう?
親方との相性や親方自身の運気はどうなのでしょうか?
要因は色々あります。
宿命だけを見てみます。
まず陽占では、龍高星・玉堂星が多く、習得欲・知識欲が旺盛な人です。
体験学習型を得意とする龍高星が主星です。
あらゆることへの興味や好奇心はつきないでしょう。
人まねではない、オリジナリティにもこだわりたい人ですね。
正直な自由人といったところです。
そして、火と水しかありません。
見かけの豪放さや強さの内に隠れたとても繊細で傷つきやすいところのある人ですね。
案外くよくよ悩んだりするところを見せまいと強がってみせていたのでは、、
そういう心の弱さをみせられない、
横綱という立場の重圧をかなり感じていたのではないかと思われます。
トップは孤独ですからね・・・
陰占を見てみると、非常に金性が多いですね。
日干支 「癸」の雨・川の人ですから、水源である金性が多すぎると濁ってしまいます。
朝青龍にしてみると「目上・親方・理事連・相撲協会」といった人々にあたりますね。
色々な目上の立場の人達から、様々に、口々に、勝手に(と本人は思っていたかもですね)、
「こうしたほうがいい」「そうあらねばならない」などと、言われると、
朝青龍とすると、そういった目上の存在はあまり有難い存在ではなく、
むしろうざったい存在と感じていた事でしょう。
金性を剋す火性が宿命にひとつもありません・・
枠にはめられることが大嫌いですし、またそうされるとだめになります。
制限されずに自由に流れていたいのですから。
澱まず、目的に向かって流れている状態が良いわけです。
そしてよき指導者や援助者も必要な宿命です。
奥様が陰で支えてくださるとよかったんですけどね・・・
本当に、真剣に朝青龍に意見して、厳しく指導し、また暖かく支えてくれた、
そんな人はいたのでしょうか?
朝青龍のわがままを許し、また、彼を利用し、
自分の利益だけを守ろうとしたりしてはいなかったでしょうか?
適度な茶目っ気や子供のような純粋さはチャームポイントになるのですが、
遊びやわがままが過ぎると仇となります。
格式重んずる相撲界では制限されることも多く、ましてや横綱になってからは、
その伝統や格式や上下関係が息苦しく、自由人の彼としては息抜きが必要、
だったのでしょうが、
巡業せずにモンゴルでサッカー・・は、度が過ぎましたね。
行き過ぎや、わがまますぎをちゃんと指導してくれる人がいたら・・
そして言葉に気をつけないと足元をすくわれる、揚げ足をとられる・・宿命
まさに宿命の欠点となってしまうところがそのまま出てしまっていたのですね。
良き指導者になるべきはずの親方はどうだったのでしょう?
高砂親方との出会いは1977年(丁丑)。
親方にとっては、目下がテーマで主役。しかも破壊的状態の運気です。
その目下に当たる朝青龍はこの様な親方の運勢の時に出会っているのです。
相撲界で親方とその弟子は生き方そのものを学ぶといったような、親子以上の関係とも
いわれているわけですから、特にその目上にあたる親方がどの様な人で、
どのような運気の時の出会いかが重要です。
自分の宿命や運勢はもちろんですが、出会った人、縁の合った人の運気がどの様な状態であるか?によって、なかなか自分の力を発揮しづらい事も出てくるわけです。
オリンピックがまもなく開催ですが、選手の運気だけでなく、コーチや監督の運気も
かなりその結果を左右することになるのです。
さてオリンピック、日本の選手達はどうでしょうかね~
私はフィギュアスケートに注目してます^^
朝青龍、折角与えられた宿命や性質をもっと自由に彼らしく輝かせる方法はあったはず。
このような形ではなく、もっと朝青龍にふさわしい形で、相撲界に新しい風を吹き込み、
新しい技、新しい勝ちスタイル、最後のほうで見せたようなあの投げ技!
といったような独自のスタイルを確立できたはず!と思うだけに
このような不祥事のために、土俵を去ることになってしまったことが私は残念です。
人と同じ事よりも、違ったやり方を求め、自分なりのポリシーや個性を大事にして、
好奇心や改革心、冒険心、が旺盛な、そういった特質を土俵の上で見せてもらいたかった。
朝青龍の起こした色々な出来事で、相撲協会も変わらざるを得なくなり、
結果として、相撲界の改革につながってきたことが、皮肉だな~と思うのです。
そういった形で、役割を果たしたともいえるのかもしれませんが・・・
物事は必ず1面だけではなく、多面なのです。
自分ひとりの運気や宿命だけでなく、関わった人達との関係が運命を変えていきます。
人は一人では生きていけないのです。
今後どういったことをされるのかわかりませんが、
ユーモアを忘れずに、
伝統を大切にしながらも、そこにのっとった新しいもの。
歴史を重んじながらもさらに現代の感覚を取り入れて。
世の中を改革したり、アイデアを活かして、未来の子供達や母国や、
嫌でなければ相撲界のために、後進も指導してもらいたいな~と思うのです。
折角持っている自分の星を、いるべき環境、世界、人達と一緒に
活かしていってもらいたいと切に願います。
そして応援したいと思います。
私は好きでしたよ。朝青龍。
そのやんちゃさも、繊細さも、相撲の切れ味も。
さて、こんな話、あんな話を織り交ぜながら、自分を知り、自分の周りの人について知る。
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2月19日と28日です。
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