ザ・結婚(実気と虚気)干合論その①

算命学では男女の結びつき=結婚を「干合」と表現します。

私たち学ぶものにとっては、干合がわかれば一人前!!といわれているほど、最も難解で奥深い理論・技法のひとつ。

難解で奥深いというのは、私たちの実際の人生における
「結婚」も同じではないでしょうか。

あんなに好きになって結婚したのに、
どうして??ってことありますよね。

自分が変わったのか、
相手が変わってしまったのか、
どちらもなのか・・

こんなはずじゃなかった、
まさかあの人が。。。

選んだのは自分なんですけどね。

結婚やパートナーシップについての学びは、
仕事やお金についての学びとも深ーく結びついていて
とても奥深い! ですね。

では、学問的な視点で干合とはなんぞや?の世界を見てみましょう。

干合とは、自然界における万物の誕生と消滅の姿から生まれました。
私たち人間の細胞は日々誕生と消滅を繰り返していますね。
昨日のあなたと今日のあなたは違いますし、
3年もたてばまるっきり違う細胞でできたあなたになっています。
もし1年前のあなたと今日のあなたが全く変化していないのであれば、『死』もないことになりますし、
誰も「死ぬ」ことをしなければ、あっという間に人間は増えて
この地球上に存在できなくなります。

死がなければ、生もなく、たくさんの人の死があったからこそ
あなたが生まれてこれた、ということも言えるはずですね。

こうして
人類は新陳代謝を繰り返しながらこれまで続いてきました。
その変化の姿を記号化したものが「干合」ということになるのです。

また干合の大きな特徴は
『まったく共通点のないもの同士の組み合わせ』にあります。

算命学において、結婚は干合だとしていますから、

夫婦は、『まったく共通点のないもの同士の組み合わせ』
であることを意味します。

家族の中で血縁関係がないのは夫婦のみ!
元来、他人の繋がりは夫婦のみなのです。
当たり前ですか?当たり前ですよね。
そんなこと、誰でもようく知っていますね。

共通点のないもの同士の組み合わせであれば、
あなたの配偶者は必ず!あなたにないものを持っていることになります。DNAなどすべてにおいて。
その赤の他人と結婚することで家系の気も新陳代謝されることになります。家系の気がリフレッシュされて、存続が可能になるし、進歩もすることになります。
ですから、兄弟間の結婚や親族婚はDNAなど偏っていってしまうためにそれが続くと問題がでてくることになるのです。

自分にないものは基本、理解するのに時間もかかるし、苦労もあるはずです。
共通点のないものと一緒に暮らせば、摩擦も生じて当然ですね。

これが「結婚」のまずは基本ですから、
共通点のないもの同士の組み合わせが、『結婚』なんです。

基本のき、おさえましたか?

最初の出会いで
趣味が一緒!!わお!!
相手と自分が同じだ!などと勘違いをして結婚すると、
不幸のはじまりです。。(爆)

同じだと思った相手との違いに愕然とすることになります。

では、共通性のない相手とどうして結婚できるのでしょうか?

そこに「虚気」が必要になります。

虚気とは一体どのようなものでしょうか?

共通点のないもの同士が合体することによって生まれる化学変化のようなものです。変容といってもいいかもしれません。

夢や恋という言葉に置き換えることもできるでしょう。

実は、人類の歴史は虚気になることの繰り返しで発展してきています。
夢が原動力になっているのですね。

大空を飛びたい!という夢(虚気)が飛行機を生み出し、
宇宙に行きたい!という夢(虚気)がロケットの開発になり、
寒い冬をなんとか暖かく過ごしたいという思い(虚気)が暖房器具の発明へと繋がっています。

衣・食・住のすべてにおいて夢(虚気)が人類の発展の原動力になってきているのですね。

私たち人間ひとりひとりも同様に、

虚気=夢、と実気=現実、の両方があるから、進化・成長をしています

素敵な音楽や踊りや映画を聴いたり、見たりして感動し・癒されることで自分の中に大いなる変容が起きますよね?
その変容を求めて芸術に触れたいと思います。
そこに恋こがれたりします。だけどそれは虚気です。
映画を見て、涙を流して感動しても、それ、つまり映画の中で起こっていることは現実ではありません。
毎日の日常(現実)の中に、非日常(虚気)を味わうことで私たちはリフレッシュされます。

虚気は世の中に必要だから存在しています。

話を結婚に戻すと、
個人個人である男女が、共通性のないもの同士が結婚するには
虚気が必要になりますし、

自分=〇〇〇子さんという実の気(実気)をもった、個であるあなたが結婚によって別の気(虚気)を生み出すことにもなります。

恋をすれば、(虚気になっているあなたは)
相手の望む自分になりたいと思い、
相手を幸せにしてあげたいと思い、
相手の喜ぶ顔をみたいと思うわけです。
で、
本来の自分にはない顔をみせたりもするし、
苦手なことも頑張っちゃったりするわけですよね?
相手が好きだというものは自分も好きになろうとします。

でもすべてを相手に合わせてしまったり
相手の好みの自分になろうとしすぎれば、相手のために
尽くして頑張っている自分がほんとうの自分なのか、
そうではないのか、わからなくなってしまうことがあります。

恋は盲目とはその自分の実気を失った状態を言ったものなんですね。

虚気は自分の中に化学変化を起こし、変容させ、また新しい自分を発見して、成長を促す素晴らしいものですが、
虚気と実気の区別がとても大事になります。

虚気のまま、実気をなくしてしまうと、その人は本来の自分を見失った状態になってしまいます。
自分=相手となり、自分と相手が同化してしまっているので自分を生きてない、危険なゾーンに突入しています。

相手の一部だけをみて相手のすべてを好きになっている状態は危険信号ですよ。

虚気になりやすい宿命の人(惚れっぽい、恋に堕ちやすい人)は特に、ひとりになったら、ちゃんと自分の実の気(本来の自分)に戻るよう気を付ける必要があります^^

恋愛においてだけでなく、結婚においても同じです。
夫と妻には夫である、妻であるという役割だけでない、一人の人間として、また男として、女としての実気がありますから、
それぞれの実気を失わずに家庭の気(虚気)を作るのが理想と考えています。

でもそうじゃなくなっている例にはどのようなものがあるでしょうか?

例えば、相手を自分の夫あるいは妻としてしか見られなくなっている状態の夫婦です。
これはお互いの実気がなくなってしまっていて、家庭の気一色になっている状態です。
こうなると、
相手の一部の欠点だけをみて、相手の人格を全否定してしまって、相手の良いところが一切目に入らなくなってしまいます。
(まあ極端ですがね)
その逆もありますよ。

刃傷沙汰をおこしてしまう、あんなに仲の良いご夫婦だったのに・・・と言われるケースは自分と相手が同化してしまっている場合に起こりやすいです。

相手の色に染まったまま、化学変化を起こし続けると自分に戻るときに大きな破壊衝撃がやってくることにもなります。

これは恋愛や結婚だけでなく、仕事上の役割りも虚気ですからね、芸能界のスターさんたちも、会社の役職も・・・

仮に与えられた姿でしょ。

例えば、総理大臣も一つの役にすぎません。
でも、自分自身そのものまで日本で一番偉い!とか思ってしまうと、
その虚気が壊れるときものすごい破壊衝撃を受けることになります。
高い地位にいて、事件を起こした人、逮捕された人の中に、
誰とは言いませんが、そのカリスマ性を一気に失った方、いらっしゃいます。

また、歌手の尾崎豊さんは

宿命すべてが虚気になる可能性をお持ちでした。
だからこそ強いカリスマ性を発揮することができたのですが、26歳は虚気が破壊される年でした。
急死という事実から考えると、当時の尾崎さんは自分がどんどん変化していって本来の自分を見失う状態(酔っている状態)、虚気一色だったのではないかと推察されます。

ちなみに
手っ取り早く虚気になる方法はアルコールやドラッグです。

お酒を飲んで楽しくなっている、酔っぱらっているというのは現実ではない、虚気の状態ですね。
非現実を楽しんでいる程度ならいいのですが、
お酒を呑まないといられない状態、つまり中毒状態になっているのは、それだけ現実逃避したいものが自分の中にある、ということかもしれません。
一時的な虚気は楽しみをもたらしますが、破壊衝撃とならないよう、常に自分に戻ってくださいね。
戻りたくないのであれば、その原因を取り除くことも必要ですね。

ドラッグしかりです。
アルコールより強い虚気の状態に化学変化を起こさせてしまうドラッグはほんとうに危険!!なんですよ。
使い続ければ、本当の自分に戻れないどころか、

実気をなくした状態はおかしなことをしてもそれがおかしいと思えなくしてしまうのです。
だからうそをついても、うそをついていることすらわからなくなってしまうのです。

人生そのものをダメにしてしまいます。
チャゲあすの飛鳥さん、好きだったんですけどね~~
ほんとうに残念です。
立ち直ってほしいと心から思っています。

もし演技ができていたら、それはちゃんと実気がある証拠ですからね。(まだ大丈夫(笑))

結婚において、恋愛においてもですが、相手と自分を一色にしてしまわないように。
自分と相手のそれぞれの色が、融合した部分をもつのが結婚であり、パートナーシップです。

相手と自分が全く違う!
うわあ!違うやん!!と思ったところから結婚はスタートする、といってもいいかもしれません。

うわあ!!全然違う!!もの同士が
こんなん、わっからへん、理解不能!と思うところから
真の変容が始まるのかもしれませんね。

だから、わからへん!でいいんじゃないかと私は思います。

そういう相手と一緒に暮らしていこうと思ったら、
条件ではなく、好きになった相手と結婚しましょうよ
と思うわけです。
相性を聞いてもし悪かったら結婚をやめることができるような相手と結婚してもお互いの違いを、すくなくとも理解しようと思うことは無理なん違うかな?

条件で結婚すれば、条件が満たされている間は我慢できるでしょうが、その条件が満たされなくなったときにあなたはどうしますか?

イケメン・美人→いつかはその気に入った顔も必ず老けます。
財力・地位→一生保障されるものではありません。

好きになって結婚してもいろんなことがあって、学びの連続なのに、好きでもない相手と結婚後に起こるいろいろなこと、乗り越えていけますか?

好きになった人と結婚してくださいよ。

最初はね、お互いが同じレベルでも(人間性とか運勢的にとか)結婚後にお互いのレベルに差がでると離婚となる可能性ももちろんあるんですけどね。
だけど、そこで離婚するかどうかもまた個人個人ですね。

もちろん結婚の時期は重要ポイントですよ^^

干合の基礎的知識と虚気、実気の基本を押さえたうえで、
実際の結婚=パートナーシップの考え方に触れていきますね。

ふーっ、ちょっと長かったですね。
次回はもう少し短くしますね。

 

 

 

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