母との別れ

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先週の火曜日
最愛の母が旅立ちました。

危篤状態になって15日、何度も何度も危機を乗り越え、
人生の最終章を生き抜きました。

寿命の最期、特別な延命措置を望まず、
自宅でしぼんで乾いて、静かに自然の中に帰っていきました。

昨年9月に肺炎で入院したときは末期の肺がんでした。
12月、母が願った自宅に戻りました。

後に母が使っていた手帳をみましたら、
「退院、バンザイ!」と書いてありました。

家に帰れたことが本当に嬉しかったのだと思いました。
あの時家に帰るタイミングを逃さなくて
ほんとうに良かったと思います。

骨転移をしていましたので、
年を越すのは難しい、と言われていましたが、
病院にいたときよりもはるかに元気そうになり、
痛みを訴えることはありましたが、温熱療法でかなり楽になり、
麻薬系の薬のお世話になることも最後までありませんでした。

我慢強い人だったのかもしれません。。。

食事の量も少し増えて、新年を迎えた頃は、
もしかしたら奇跡がおきて、
このままどんどん元気になっていくのでは!という希望さえも、
私たち家族に持たせてくれるほどでした。

けれど、2月になると食事の量は減って一日1回、
わずかな量を食べるのが精一杯になりました。

何とか少しでも食べてもらいたい、と私達家族は願いましたし、
そう励ましもしましたが、

無理して頑張って食べようとしてくれる姿に、
私たちのそうした思いはエゴであり、
逆に本人を苦しめているのかもしれない、と思うと
とても辛かったです。

一日でも一時間でも長生きして欲しいという気持ちは
家族としてはあたりまえの思いでしたが、
母は、もう食べたくなかったのです。

でも私はそのことをなかなか受け入れられませんでした。

食べない、ということはイコール死を意味していたから。。。

食べなければ、痩せて衰えてやがては死んで行く、
寿命の最期に何もしなかったらいったいどうなるか、
最期を看取るということは、それを受けとめるということでした。

2月の後半になると摂取できるのは、
スープやジュース状態にしたものだけになりました。

だんだん力もなくなって、
自分の力ではコップをもって飲むということができなくなって、
飲ませてもらうようになりました。
そしてその後はコップから飲むことが難しくなりました。
飲み込む力がないのです。誤嚥に注意しながらひとさじひとさじ、
スプーンを使って 飲ませました。

一時血圧が60になり危篤状態になった時には、
手足を精油でマッサージすると 血圧が80~90まで戻り、生気も戻り植物のパワーの素晴らしさを改めて実感しました。

毎日毎日心を込めて、祈りをこめてマッサージしました。
言葉をかけ、なで、さすり、最期の15日を一緒に過ごしました。

母に、私を産んで良かった!と思ってもらいたい、と思いました。

日々痩せて衰えていく母を見ることが辛くて
病院にお世話になったほうがいいのではないか、 と思ったことも
ありましたが、最期の日々を一緒にすごし、
看取りの役目をさせてもらえたことを 今ではとても感謝しています。

言霊にも力をもらいました。
良かった
ありがとう
大好き
楽しい

これらの言葉は、
最期もう目を開けることも、話すこともできなくなっていた母に、
でも私たちの言っていることはわかって、うなづいてくれる母に
母への想いや感謝を、思い残すことなく伝えるための言霊となってくれました。

私は生まれてきて、ほんとうに良かった!
ありがとう。
お母さんが大好き!
お母さんは光に、光に向かっていけばいいいんだよ、
何にも怖くないよ、 きっとそっちも楽しいよ!

そして、最期のその瞬間まで、私たちにとって良いことではなく、
母の魂にとって最善であることだけを願うようにいるために、
自分を支えてくれる言葉たちでもありました。

たくさん泣いて、たくさん話して、すべての思いをこめたので、
もしもこれが最後の別れになったとしても後悔はない、と思えたので

私は幸せだから、私のことは何も心配いらないよ、と母に言ったら、
一度だけ、瞬間目を開けてくれました。

おそらく力を振り絞って目を開けたのだと思います。
あなたはもう自分の家に戻りなさい、と
母が背中を押してくれたように思いました。

後を父に託して一度自宅に戻りました。
次の夜、母は静かに父に手をにぎられて逝きました。
ほんとうに平穏に。

最期は父と二人だけになりたかったのかもしれませんね。

死としっかりと向き合った母。
それを見せてくれた母。

私は母のように強くあれるか自信はないですが、
自分がどう死にたいかについても考えさせられました。

お母さんが、平穏な最後の時をお父さんとふたりでいられてよかった。

私たちを愛で包んでくれて本当にありがとう。

そしてお母さんもすべてを許され、愛されていたんだね。大好き。

きっとこれからも、もっと自由に色々なところに行けて楽しいよ。

励ましてくださった皆様
アドバイスをくださった皆様
見守っていてくださった皆様
ともに快復を願ってくださった皆様

ほんとうにほんとうにありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

わたしの体調をご心配くださったみなさま、
わたしは元気にしています。
24日から仕事を再開いたします。
まずは24日、チベット体操都内クラスから。

私もずいぶんと身体のいろいろな部分に
負荷をかけた生活をしていたので、
ゆっくりとみなさんと過ごす時間の中で、身体の声を聴き、
身体に感謝したいと思います。

25日は戸塚カルチャーの「算命学入門」講座です。
算命学で自分というもののありようを知ったことで、
ぶれない芯をつくってもらえたと思っていますので、
また熱く算命学を語りますよ!

お会いできるのを楽しみにしています*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
愛賀真琴 http://aigamakoto.com/

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