大きな鏡の前で

先日髪を切りました。
そこは、地下の空間。
大きなガラス越しに緑と鳥たち。
静かな部屋に大きな鏡と椅子ひとつ
それだけ。
わたしだけ。
どうぞ、といわれて、その椅子にすわる。
否応無くわたしはわたしと向き合う。
好みのスタイルや希望があるかとたずねられたので、一切をお任せすると答えた。
では僕が感じるようにさせてもらいます、と。
佐藤さんが髪に触れて、髪と対話している時間、すっごく緊張してどきどきしていた。
全ての行程を佐藤さんが一人でしてくださる。
話をしながら、私が自分の髪に対していかに制限を持っていたかに気づく。
どんな髪を良し、とし、どんな髪がだめなのか。。。
でも果たしてほんとうにそうなのか?
私の髪はどんなふうに扱われたいと思っていたのだろう?
今まで私がどう、扱いたいかばかりで、髪がどうありたいか、どう動きたいか、なんて
考えて見たことなかったかも。
扱いやすくない髪はわるい髪?
自分自身は自由でありたい!って思っているのに、髪は自由にさせてあげてた?
いやいや、こうあるべき形に納めようとしていたよ。
私の髪は、もっと好きにさせて~って言っているようだった(笑)
枠になんてはまりたくない、って、好きな方に動きたいよ~ってね。
切ったあとの見た目はほとんど変わってない。
でも奥の方でものすごいシフトが起きているかんじ。
そして、それは着実に芽をだしつつある。
佐藤さんが自分らしく、好きなものを表現している空間はとても気持ちよくて、
誰が何と言おうと、それしかしたくないんだろうなあ。。。って(笑)
それを他人は「こだわり」という名をつけるかもしれないけれど、
こだわっているということじゃなくて、それがただただ、彼にとって自然なんだなあ。と思う。
自然なひとはステキだ。
余分なものが何もない、でも豊かな暖かい空間でのひとときは
わたしも、自然体でいられた。
私の一部である髪をもっともっと愛してあげよう♫

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