世界フィギュア、羽生結弦さんは残念ながらフリーではジャンプのミスがあり銀メダルでしたね。
これまで、見るたびに自身の限界を超えていく姿を見せてきてくれたので、見る側にとってはそれが当然のように（当然ではないのですがね）なってしまっていたことに気づきます。

あくなき挑戦と私たちの想像を超えた厳しい練習の成果ですが、いつもいつも記録を塗り替えていくような進化を期待するのは素人ゆえですね。

競技である以上採点があり、順位がつくので勝負ということでは
勝ち負けはあるのですが、私には宇野選手の気持ちのこもった演技は素晴らしく思えるし、なんといっても高橋大輔さんが引退した今、大人の男性の大人の表現力を味わえる、パトリック・チャンさんのスケーティングは見ごたえがあるので順位に関わらず見入ってしまいます。

浅田真央ちゃん

公式練習や直前の練習ではトリプルアクセルも順調な様子だったのですが、本番では残念ながら失敗。
美しい、すべらかなスケーティングも、もうひとつ伸びやかさに欠けてしまったように私には見えました。

練習が本番に生かせない、、というのが続いています。

算命学でみると真央ちゃんの攻撃本能の星は中殺されているので、
失敗したくない、勝ちたい、うまく滑りたい、と思えば思うほど
緊張を生み、思い描く結果が得られません。

実力が発揮できない状態になってしまいます。

しかも、これだけは、この試合だけは、と
自分のプライドのかかる試合や競技だと余計にそうなりやすくなります。

選手にとってどうでもよい競技などないでしょうし、
どの試合にも出る以上誰だって勝ちたいに決まっています。
そのために頑張ってきたのですから。

でも、四大陸選手権の出場を辞退して、この世界選手権に向けて調整をつづけてきたわけですから、思い入れがないはずありませんし、今季の
最後の試合であり、自身の今後の去就について周りからもこの結果をみて言われてしまうのは明らかですからね。本人の意思とは別に。

絶対に負けられない試合や絶対に成功させたい３A（トリプルアクセル）という意識があればあるほど、その思いは緊張を生み、筋肉を固くしてしまい、絶対できるはずなのに、失敗を呼び込んでしまう・・・

無心で望むとき（鮮烈なデビューを飾った十代のころの真央ちゃんは無心そのものだったから怖いもの知らずでしたね）この中殺された攻撃本能は、とてつもない成績や誰もできないようなことを成功させたりという結果に結びついていくのですが、ひとたび、意識してしまうと、普段通りにすらいかない、ということになってしまうのです。

どれだけ無心で望めるかが鍵になります。

日本中の期待の高さも無心になれない要因のひとつかもしれません。

フリーでは完全に無心になってもらいたいですね。

浅田真央という存在ほど、誰もがその姿に癒され、励まされ、幸せな気持ちにさせてもらえるピュアで無垢なスケーターは他にはいないのだから。
ジャンプが飛べるとか飛べないとか、そういうことを超越した存在であることに、浅田真央という存在そのものにご本人がもっともっと自信を持ってもらいたい。

明日は
これまでのすべてを受け入れて、
すべてを解き放って
ただただ浅田真央の蝶々夫人を舞ってほしいと願う。

この地上に舞い降りた神の子のひとりとして。

それにしても、ブライアン・オーサーコーチ、凄いですね。
かつてキム・ヨナさんのコーチであったことは誰もが知るところですが、今回の金メダルのフェルナンデス選手や、銀メダルの羽生くん。

選手とコーチの相性も大切ですね。