未月の土用は強力です。算命学的考察と満月に寄せて

満月

19日より土用にはいりました。
本日20日は満月。

夏の土用は他の月の土用に比して強力です。

宇宙の5つの気は皆さんもご存知のように
木気、火気、土気、金気、水気の5つですね。

それぞれの気は季節によって強まったり弱められたりします。

例えば、夏は太陽のエネルギーが最も強まります。
つまり火の気が最も強まり、反対に水の気は最弱となりますね。

各季節には終わりの18日間を土用として、一つの季節を終わらせ、
次の季節に転換させる役割(力)を持ちます。

季節と季節の調整役とでもいいましょうか。

その強力な転換作用のため、「土用」と名づけ、作用の強さを怖れもしたのです。
この期間中の建築や動土などは古来タブーとされてきたのはこの理由ですね。

冬(水気)から春(木気)への転換は丑土
春(木気)から夏(火気)への転換は辰土
夏(火気)から秋(金気)への転換は未土
秋(金気)から冬(水気)への転換は戌土

土気は水気を含まない、燥土と
水気を含んだ、 湿土とに分かれます。

冬と春の季節の丑と辰の中には水気があり、湿土ですが、
夏の未、秋の戌はその中に水気のない、乾燥した土になります。

季節の変わり目にお肌の調子が悪くなることがありますが、
どちらかというと夏から秋、秋から冬は乾燥によるトラブルが増えませんか?
逆に冬から春、春から夏にかけては吹き出物によるトラブルが増えるように思います。

これは季節が水気を含んでいるかいないかにも関係しているように思います。

夏の土用が強力だとされる理由のひとつは、火気で強められ(火は土を助けます)、水気のないからっからに乾いた燥土であることがあります。
それゆえに非常に強力な力をもつ土用なのですね。

また夏から秋への転換は火の気から金の気への転換です。
他の季節の転換はすべて相生であるのに対し、
(春→夏:木生火、秋→冬:金生水、冬→春:水生木)
夏から秋だけが相剋の転換なのです。
夏→秋:火剋金

ですので、ここを乗り切るには
相当なエネルギーを消耗するわけですね。

最も火のエネルギーの強まる夏至(6月21日ころ)から
金の気である季節に移る8月6日頃までは一年の中で最も激しい
時期であるともいえるでしょう。

それゆえに肉体のバランスを崩す人も出てきますね。
強烈な自然界での転換作用はそのまま私たちにも作用することとなりますから。

この強烈な転換作用をなんとか無事に乗り切るために

未(7月)の真反対に位置する丑(2月)を使い、
陰陽のバランスをとろうとしたのだと思われます。

丑月=2月は節分、立春の一年の終わりと始まりの分岐点にありますし、未月はその真逆に位置し、一年の半分が終わって、陰陽の交替期、つまり分岐点にあたるわけですね。

自然界の陰陽の交替期を6月30日(現在は新暦でされていますが、本来は旧暦6月30日に行われるべきなのでしょう)の茅の輪くぐりとして、人がする行事にしたのだともいわれています。

茅の輪の原型は蛇の胎と言われていますから、蛇の脱皮と新生からきたものだともされていますね。

人間は本来土の気の生物とされているので、強すぎる土気は破滅に向かいかねないため、丑の湿土によって中和させたい意図があったのではないでしょうか。

未月の丑の土用に鰻を食す。

強すぎる火の気に強められた燥土の中和を願う意図があるのですね。

本当は丑ですから牛肉をとるのが最高だったのでしょうが、
牛は農耕にとっては聖獣ですし、明治以前は禁忌とされていたため
牛の「う」に通じていて、しかも水の中の生物で、色は黒いので水の気の象徴である、ことから水の気で火の気を弱めたいとする呪術にも最適だったとされています。

土用の鰻、意味があるのですね!

さあ、その強力な土用にはいったわけですから、
心も体も強力な転換作用のなかで揺さぶられるわけです。

何かを打って出ようというよりは、打って出ていくために心と身体を整える準備期間と考えた方がいいのではないかと思います。

何かをやる時もトライアンドエラーで、お試しくらいの気持ちでいかがですか?

自然と要らないものは手放すことになり、
ほんとうにやりたいことや自分を表現するためのものは残っていくはず。

慌てず、焦らず、でもしっかりと自分の中の真実に気づきながら歩んでいきましょう^^
人と比較する必要はないと思うの。

今日の満月、新しいゲートが開いた感あり。

でも開いたからといって、わけもわからず進まなきゃいけないわけじゃないし、やみくもに走り出す必要もないと思うのです。
土用だし。。(笑)

ぶれていてもぶれている自分を正直に素直に観察しましょう。

今日も選択でききらないで、迷いの中にいる方がセッションにいらっしゃいました。

でも私はその方がとても自分に正直で素直でいいな~と思いました。
何も問題はないのではないですか?とお答えしました。

迷うことはいけないことでもないし、
人生の大事を決めるのに迷いはあって当然です。

自分の力をパワーを、恐れることなく信じる気持ちはとっても大切。

焦って何かを決めたり行動したりしなくちゃいけないってことはないし、これまでしてきたように、誰かのために何かのために自分の本心を隠したり、ごまかしたり、あるいは自分が犠牲になる必要もない。
きっと反対されるとか、きっとうまく行かない、とかどう思われるか心配とか、そういう思い込みも脇においてね^^

今はあえて選択しないという選択もあっていいしね。
もう答えはすぐそこにやってきているから。

今日はお月さまが見られるといいですね。

お月さまを見ながら静かなココロで自分と対話してみてはいかがですか?

ありのままの心をみつめてみてはいかがですか?

わたしもそうしたいと思います。

未月の土用は強力です。算命学的考察と満月に寄せて」への2件のフィードバック

  1. ぶれている自分をしっかり観察しようと思います。

    25日は私の誕生日、いよいよ2年間の天中殺に入ります。

    1. きよみさん

       こんにちは~
      25日がお誕生日なんですね!おめでとうございます^^
      いよいよ天中殺?
      申酉天中殺だとしたらすでに今年の立春から天中殺ではないですか?

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