日本におけるシュタイナー研究の第一人者として知られる高橋巌先生。
私にとっては、シュタイナーの本の翻訳をされているので、お名前は存じ上げているのですが・・・という存在でした。
しばらく前に、かなり古い先生の講演録を読ませていただく機会がありました。
そのお話がとても素晴らしかったのです。
紡がれている言葉がとてもすてきで、味わい深いので、紹介したいと思います。
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いわば暗闇の中を手探りで歩いている私たちの心にもっと認識の光が輝くようになるためには、教育、もしくは自己教育が必要になってきます。
高橋巌「ユングとシュタイナー」より
高橋巌先生、昭和のはじめのお生まれなので、すでに90歳をすぎていらっしゃいますが、とてもお元気で講座をされています。
一度講座を受講したいと思い、昨日でかけてきました。
二時間の講義の間、ずっとお水さえも口にされず(会場が会場内での飲食を禁じていました)、休憩なしでお話をされる姿にまず感動。
私のような若輩ものが、身体がだるいなどといっている場合じゃないな~と、
(これは根性論ではなく)、気合いというか、なんというか、事(使命)への思いが全然たりないと思いました。
シュタイナーは、難しいな~という印象があったのに、高橋先生にお会いしたい、という思いだけで参加したので、初めて参加して途中で眠くなったらどうしましょう、と内心ひやひやしていたのですが、いやいや眠くなるどころか、どんどん引き込まれていきました。
ひとつひとつ丁寧に言葉を紡ぎ、どのように考えていったらいいか、どのように捉えたら良いのか、優しく、けれど説得力のあるお話を聞いて帰ってきて、再度上に紹介した文章を読んでみると、まるで高橋先生が目の前でお話しくださっているように読めるから不思議です。
ちょうど内容がシュタイナーが1910年にベルンで行ったマタイ福音書講義12講の第一回目でした。
興味深い内容なのでこれからじっくり一年?二年?くらいかけて学んでいきたいな~と思っています。
そして先生の「教える」という姿勢から私が学ばせていただくことがきっとたくさんあるのではないか、というふうに感じています。
とてもうれしいご縁をいただきました^^