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曜変天目の素晴らしさ

静嘉堂創設130周年

琳派の名品

が新しくなった静嘉堂文庫美術館に一堂に。

素晴らしかった

以前、見逃してしまった

曜変天目茶碗

なめるように、
あたかも自分の手の中にあるかのごとく
じっくりと観てきました。

最初は窯変としていたのを曜変とした理由のひとつに
曜には輝くとか、星という意味があるからだそうです。

なんとも言えない青のいろ。
まるでこの中に宇宙があるみたいですものね!

12月18日まで、と会期は、まだまだあるけれど、
油滴天目茶碗と曜変天目茶碗のふたつを同時に観られるのは11月6日までの前期のみですので、曜変天目がお目当てであれば、前期がおすすめです。

歴史を変える場面に登場した、かの、大名物 唐物茄子茶入

思わず大河ドラマのシーンが蘇ってくるような気にさえなりまする。
う、うつくしい、、、、

刀剣は、身震いするくらいだし、
山水図はありありと情景が浮かぶよう。
蒔絵や刺繍も優美な世界に誘ってくれる。

くらくらしっぱなしの時間でした。
後期も見逃せない名品ばかりですよ。

必見

ミカド珈琲のモカソフト
都内は気温があがり、結構暑かったのでした。

心が洗われる時間

心が洗われる時はどんなときですか?

私にとって、そんな時間の一つは

詩集を読むとき

今日は好きな詩人のひとり 塔和子さんの詩を紹介しますね^^

どんな週末をお過ごしでしょうか?

どうぞ佳き時間で在りますように☆

 ・。・。・。・   表 情  ・。・。・。・。

      こなければよいと希う日も

      早く来よと待つ日も同じに

      その日は来る

      そこを通りこさなければなにも始まらない

      歩いている同じ線上にその日はあって

      つうっと通り過ぎるだけなのに

      そこはひとつの節ひとつの曲り角

      だから

      その日が来て泣いたり喜んだりした後

      はじめて角の向こうへ目を上げることを

      自分自身になっとくさせて

      歩きはじめるのだ

      ああ

      どんな神が作ったのか

      人は短い生のうちに何度表情をかえる

      微妙な高さなのだろう

      愚かさなのだろう

      あるとき

      悲痛な別れをして

      とぼとぼと帰る

      自分の足のつま先に

      全身の欠落を

      ぬたくるようにまとって歩く

      この愛けないもの

                                            (一九八二年八月「青松)

日本の至宝

会期終了間近の滑り込み

 

行ってきました。

特別展 日本美術をひも解く~皇室、美の玉手箱

やっぱりすっごく良かったです。

 

若冲の素晴らしさは

そこにあるすべての生き物たちに命が宿っていること。

隅々にまで、なにひとつとして、
ないがしろになっていない目線に心をうちぬかれます。若冲自身の祈りの心が見る者の胸をうつのですね。

10幅一度にみられるのはそうそうないから圧巻。

でもね、それだけじゃないの。

紫式部が石山寺で源氏物語の構想を練る様子が描かれた蒔絵の硯箱にその文台

写真撮れないし、ここに載せられないのが残念なんだけれど、

もうもう、その雅びな繊細さといったら!!

かなや和様の漢字の文字たちの美しさにも目を奪われたし、

花瓶や置物たちもその超絶技巧は目が釘付けになりますよ!!!

日本の彫金の技術の極みをみるようなもの 「太平楽置物」

え~~これが象牙??ってびっくりする、柿の置物

よ~~くみると七宝の花瓶などなど。

あまりにすごくて、どんどん顔を近づけてしまった(笑)

まさに何を見てもお宝だらけ

25日、日曜まで
関東はお天気荒れ模様みたいだけど、
逆に混雑しないかも!?

おすすめです。

やっぱり若冲グッズ、
また色々買ってしまった。(笑´∀`)
東京藝術大学美術館にて

大相撲9月場所初日へ

連日国技館で盛り上がっている大相撲

 

ありがたいことに初日☆「溜席」☆のチケットをいただき
観戦してきました^^

 

横綱土俵入り
残念ながら途中休場になってしまいましたね・・・
膝の具合が心配な横綱です。。。

大好きな遠藤関
初日目の前で勝ちました^^うれしい~~

 

今場所大活躍中の北勝富士関
優勝するでしょうか???

立ち会いにものすごい骨と骨、肉と肉が
ぶつかる音がします。

 

実は「溜席」での観戦は2度目になりますが、
初日というのはやはり独特の雰囲気で、
力士のみなさんも特別なやる気に満ち満ちているように思われました。

まだコロナ下でマスク観戦と、拍手の応援のみということですが、
昨年に比べてたくさんのお客様をいれているので、熱気にあふれていました。

塩ちゃんこや、お弁当をいただいたり、
大ファンの遠藤関に抱っこしてもらえるという仕掛けで
写真を撮ったりと、取り組み以外にもお楽しみ満載です。

たくさんのお土産付きというありがたいお計らいに
感謝、感謝の一日でした^^

 

ゲルハルト・リヒター展にて

ゲルハルト·リヒター展にいってきました。

今回の大規模個展の軸は、やはり、
ホロコーストを主題とした「ビルケナウ」

その場に足を踏み入れたとたんに圧倒的な空気感に包まれる。
ものすごい存在感で迫ってくる。

だけど、ビルケナウだけじゃないの。

どの作品もめちゃくちゃ存在感を放つアブストラクトペインティングやひきこまれていくカラーチャートシリーズ。

 

ガラスや鏡によってまた違う表情が見える。

「無を示すのに灰色は最適」とはリヒター自身の言葉

キャンバスを灰色の絵具で塗り込めたグレイペインティングシリーズは、ローラーを使ったものや筆を使ったものとさまざまに面白い。

ただじ〜っと、灰色のキャンバスをみつづけていると、不思議な感覚になっていく。

どの空間にある作品も、作品やその空間からうまれる外部感覚と内部感覚をじっくりと観察できて、めちゃくちゃ興味深かったし、なんとも瞑想的で良い時間だった。

ロバート・ストアがリヒターについて
「20世紀後半の偉大な作家のひとりであるとともに、21世紀の最前線の探求者」だと語っているそうですが、
まさに探求者であり、チャレンジャーだと思う。

リヒターの作品を生で見たのはこれが初めて。

リヒターについて知っていたのは、

10年ほど前にエリック・クラプトンが所有していたリヒターの抽象画が約27億で落札されて、当時生きている画家としては史上最高額だということ。

なんというかね、う〜ん高額の値がつく画家、、、という、はなはだ勝手な穿った印象を持っていたわけだけど、(笑)改めて、何事に対しても、人に対しても、まずは自分をゼロにすることの大切さを感じました。

まあ、そんなのもふきとばされる勢いですごかったし、素晴らしかったです。

東京国立近代美術館にて
10月2日まで

おすすめです