今日は今がっつり取り組んでいる嫁行に午後のお休みをいただいて
「仁和寺と御室派のみほとけ」~天平と真言密教の名宝~展最終日に
滑り込みで行ってきました^^
圧巻の内容だったのですが、その中でも特に心を惹きつけられた仏さまたちを紹介しますね♡
まず最初は
江戸時代の出開帳以来初めて東京に、それこそ命がけで来てくださった秘仏、千手観音菩薩像さま(大阪 葛井寺蔵)
大小合わせて1041本の、見事に表現された手。
通常はお厨子の中に鎮座されているのを拝観するので全体像を見ることが難しいということですが、今回は前から横から後ろから、ほんとうに目の前でみることができたこと、このためにどれほどの人たちがどれだけの労力を注いでくださったかと思うとほんとうにありがたいことですね。
その後ろ姿にはいつも師匠が私たちの背中の秘密について語ってくださっていることがそのままそこにありました。
後ろのお姿に思わず手を合わせたくなってしまうほどに神々しいお姿でした。
お逢いできてほんとうに良かった!!
そして、次はもう5年越し、どうしても一年に一回の御開帳に日程が合わず、逢えずに恋焦がれていた「神呪寺の如意輪観音菩薩坐像」がなんと、仏さまのほうから東京に来てくださるなんて!!
この機会に逢わずにいられましょうか!
なんとも程よくみぞおちのゆるんだ愛らしい独特の美しいお姿に
初対面した感動は言葉にならないものがありました。
空海が眞名井御前をモデルにしたとも伝えられる如意輪観音さま
ほっそりとした姿と腕の細さ、桜の木を彫ってあるからなのか、
桜の花の精霊のようにも思えました。
そして、心をわしづかみにされた四国遍路の難所の一つと言われる、標高900メートルあまりの山地にある雲辺寺の秘仏「千手観音菩薩像」
なかなか行けない場所にいらっしゃって、しかも秘仏で御開帳のサイクルも決まっていないとのこと。
遠い遠いあこがれの存在だった千手観音さままでもが東京まではるばる来てくださるなんて、なんという奇跡!!
毘沙門天像と不動明王像との秘仏三像が並ぶお姿に時を忘れて
立ち尽くしてしまいました。
言葉がありません。
至福(エクスタシー)という表情を表現するとしたらこのようなお顔ではないかなというような、満ち足りて悦びある柔和なお顔、それでいて無垢。
言葉にするとどれもこれも陳腐になってしまうのが何とも切ないのですが、是非是非みなさんにも一度はお逢いしていただきたいな~と思う仏さまです!
熱弁をふるっても残念ながら、この写真は実物とは比べようもなく、、
至福さが伝わらないな~~~
このような秘仏さまたちが一堂に会していらっしゃるせいか
くらくらしてきてしまってわたしはあのとき息をしていなかったんじゃないかと 思うほどでした。
あまりこれまで馴染みのなかった「馬頭観音菩薩像」さまも
とても洗練されたお姿で、見惚れます。
他にもたくさんの素晴らしい、美しい、凛々しい仏さまたちがたくさん!!
それも肌がふれあうほどに近くでじっくりと全方向から拝観できたことはほんとうに奇跡です。
所蔵されているお寺に行ってもこのようにはみることができないのですもの。
宮島のお寺、大聖院の不動明王さまも確かちいさな窓から覗き込んでお姿を拝したように思うのですが、ここではお身体に触れる(だめです!)ほどなんです!
主宰の方々の気合を感じますね!!
最終日に間に合って行けてほんとうに嬉しかった~~^^
夫君が頑張って良くなってくれたおかげだな~
ありがとう!!
ほんとうは夫君と一緒に観たかったけれど、いまはまだ難しいです。
それでも嫁行にお休みをもらえるほどに身体が回復してきたことが
ほんとうにほんとうにうれしい!!
生きていてくれるだけでうれしくて愛おしい。
毎日の瞬間瞬間がとても大切で、
思うようにならないことも、
今までのようにはいかないことも
全部がいまのいのちのすがたで、生きている瞬間。
どんな形であっても楽しめるんだってわかったから。
だから日々私たちは永遠の奇跡の瞬間と出逢い続けているんだ♡と思えるのです。
今日の仏さまたちと奥の奥の奥で、出逢えたこと、それも奇跡のような触れ合いでした。
そんなことを振り返り、今日という日を思っていたら
しばらくまえのことですが、祈ることが暮らしの中にあたりまえのように やってきたことに実はびっくりしたことを思い出しました。
祈ることはわたしにとってちょっとした特別な時間のものだったから、さあ、いまからお祈りしましょう、と思ってするものという感覚でした。
でもそうではなくて歯磨きをするように日常のなかにやってきて、
気づいたら「これは祈り。。だよね?」的な?(笑)
祈りはこういう人がするもの、みたいな私の中の定義さえも崩れた瞬間でもありました。
3月11日は誰にとっても祈るということが身近になった日ですね。
そして12日は私の母の月命日です。
お母さんが幸せでありますように☆
仏さまたちがみなさんこれからも幸せでありますように☆
そしてご縁をいただいて出逢うことができたみなさんが幸せでありますように☆
明日も頑張ろうっと!
(写真はすべてお借りしています)