こんにちは、まことぅ~です
算命学の思想 その③です。
人間万事塞翁が馬
という言葉が「人間訓」の中にあります。
これは中国北方にあった移民族の国「胡」の国境の砦(=塞)にすんでいた 老人の話だそうです。
塞に住む老人=塞翁 ですね。
老人の所有していた優秀な馬があるとき『胡』に逃げてしまったことを知った 近所の人たちが
「大事な馬が逃げてしまって困りましたね~」というと
本人は「返って幸いなことかもしれない」と答えるのです。
今度はその逃げた馬が『胡』の良馬をつれて帰ってきたことを知り
近所の人たちが「馬が帰ってきて良かった」というと
本人は「良くないことかもしれない」と答えるのです。
今度はその良馬に乗った息子が落馬して骨折してしまったので、
また近所の人たちは「息子が骨折してかわいそうに、大変だ・・・」と言うと本人は「それは良かったかもしれない」 と答えるのです。
これは天邪鬼なおじいさんのお話ではありませんよ。(笑)
結果、『胡』の国が攻めてきて、国中の若者が戦にかり出されることになりました。
若者たちの9割はその戦で命を落としたのですが、
塞翁の息子は骨折していたために戦には行かず、 命が助かりました。
このことは・・・
物事はすべて陰と陽であるということ、
すなわち
良いことのように見えることが見方を変えれば、悪いことであったり、
また一見悪いことのように思われることが、後になってみたら良いことだったり・・・
陰と陽、つまり悪いことと良いことは繰り返しであり、
どちらか一方だけの人生はない。
人間が吐く→吸う→吐く→吸う・・を繰り返して
その生命を維持しているようにね。
そして良いことも悪いことも、物事の価値は同じ。
誕生から死まで人生は良いことと悪いことの繰り返しであり、
また物事は一方からみただけではわからない。
例えば会社が倒産したっていえば、それは悪いことのように思えるけれど、会社が倒産したことで、思い切ってやりたいことを仕事にできるようになった人もいますよね。
陰きわまれば陽となり、陽きわまれば陰となる。
一生も一年も一月も一日も同じこと。
人生はずっと平穏であるはずがない。
誰の人生にでも上がり、下がりがあるのだということ。
人間も物事も万事 塞翁の馬のごときもの。
算命学の真髄である、陰陽論を示したものだというお話です。