若狭のお水送りと算命学的考察

KIMG2795 KIMG2782

3月2日若狭の神宮寺で行われたお水送りに参加してきました。

縄文の色濃き街に残る風物詩ともいえる御神事。

奈良の東大寺のお水とりは3月1日から12日でフィナーレを迎えますが、それに先立つこと10日前に若狭でお水送りの行事があることは
あまり知られていませんね。

神仏習合

僧侶、修験者、神官たちが一緒になって、観音経やら般若心経やらに混じって祝詞も唱えられる漆黒の夜の空に大護摩の火が燃え盛る。

 

KIMG2858 KIMG2855

古来算命学(自然学)では天と地の合体で生命は生み出されると考えられてきました。
天と地の合体。すなわち陽と陰、男と女、火と水。

KIMG2773

相反するものが、相反すればこそ交合し、交感して生み出される新たな生命。
すべてのいのちが芽吹き燃えたち始める春のはじめの、若狭にふる雪の雪解け水が流れ込む養分も水量も豊かなこの時にこそふさわしい行事ではないでしょうか?

春の水には生命(子供)を生み出す力が強いと考えられています。
算命学ではそれを春水と名づけています。

そしてこの若狭には徐福伝説、不老不死伝説、八百比丘尼、空海伝説が残っています。

KIMG2802 KIMG2785

不老不死は秦の始皇帝も願い、その薬を探すのを徐福に命じたと言われます。
自身が永遠に生きることを願ったのはおそらく始皇帝のような
権力者であり、
一般庶民は自分自身が永遠の生命を得るということよりも、自分の生命を次へとつないでいくことを願ったのではないでしょうか?

この若狭から奈良へとお水送り、お水取りとして受け継がれるいのちの水はまるで自分たちのいのち(子孫)を繋いでいこうとする願いのあらわれのように思えます・・・

その水=いのちの受け渡しにとてつもなく大きな護摩火による火がどうしても必要だったのです。

KIMG2838
なぜなら
権力者だけでなく、日本国中のすべての民がじぶんたちの永遠の命を繋いでいきたいと願うとき、それほどにおおきな水=たくさんのいのちをうみだすためには火は相当に大きなものであらねばならなかったはずだから。

願ういのちが大きければ大きいほど、
繋ぐ生命=水が多ければ多いほど、 多くの火を必要とするわけです。
水=いのちを生み出すには火の力がどうしても必要だから。
どちらか一方だけでは命は生み出せないのです。

天と地、陽と陰、男と女・・そこには
優劣も、良し悪しもない。あるのは役割の違いだけですね。
どちらかだけでは何も生み出されない、おたがいが大切なモノ。

愛賀 真琴さんの写真

いのちを大切にし、その循環を願い、敬ってきた人々の
おおいなる生命力を感じた、とても凍てつく若狭の夜の祭事でした。

大松明、中松明、小松明と手に手にもつ熱い炎を感じながら歩く
神宮寺からの道。

KIMG2870 KIMG2869

名も知らぬ、顔も知らない、おびただしい数のご先祖様たちが
いのちをつないできてくれたからこそ、今ここにある自分のいのちを
ほんとうにありがたい、と思いながら歩いたのでした。

若狭という土地は、
龍宮伝説、八百比丘尼伝説、そして不老不死と水銀
とても興味深い土地でもありました。

神子島
神宮寺
常神半島
常神社

また尋ねてみたいですね^^

KIMG2762 KIMG2806

☆お知らせ☆

3月25~26日
新潟出張算命学個人セッション募集中!
風水コンサルも可能です。
上越妙高駅近辺にて
残席25日 午後1枠
26日 午後1枠
お問い合わせくださいね^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です