やっぱりどうしてもきょうは海に行きたかった
あの日、私は海から帰る途中だった
突然激しく揺れて止まった電車に閉じ込められて
何が起きているのか、何もわからず不安だったけれど
電車のなかで楽しそうにわらう園児たちの顔が救いだった
ようやく帰宅できた私の目に飛び込んできたテレビの映像は
現実だと思いたくない凄惨な光景だった
あれから10年
とても気もちの良い今朝の海
春霞にぽっかりとうかぶ富士山も海も空も
わんこもひとも
砂浜の足跡も
砂の一粒一粒さえも、
ほんとうに、ほんとうに
愛おしくて
たまらない♡と思う
大切なことやひとに、ちゃんと思いを伝えたい
過ぎ去っていくからこそ、出逢えた愛おしいこの「とき」を
後悔なく生きたい