偶然に手にした、小林秀雄さんの講演の録音
小林秀雄さんと言えば、教科書にも載っているような日本を代表する批評家であり、芸術家ですね。
私はどのようなタイプのものでも、小説の類いは好きだけれど、思考をフルに働かせないといけないようなものは苦手。
これまでどうも苦手意識があって、手に取って読もうとするまでの食指が動かなかった小林秀雄さんの著書。
苦手を克服しようなんて気持ちはさらさらなくて、どんな声の人なんだろう?っていうくらいの軽い気持ちだったんだけれども・・・
ゴッホについて語るその講演を聞いて、
これまでちゃんと文章を読んでこなかったこと、
読もうともしなかったこと、
いや、
こんなにも胸躍る素晴らしいものに気づけなかった自分のアンテナを恥じるほどの、衝撃があったのでした。
面白くて、脈動していて、踊るように軽妙な語り口とその声がす~~っとはいってきて、小林秀雄さんの世界に引き込まれてしまいました。
いまさらですが・・・
すごい人ですね(..;)
ゴッホがどのようにして、どんな意識で、どのような思いを持って、描いていたのか、、、
それを知らずしてゴッホの絵をみても表層しかわからないと。。
ゴッホが弟さんにあてた手紙を読み尽くし、ゴッホについて知ろうとされたことがとても良く伝わってきます。
あらためて、ゴッホの絵を観たいな~と思います。