生剋比論(相生・相剋・比和の関係って?)

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今月も五行のお話ですよ。
五行(木・火・土・金・水)はそれぞれが相互に影響しあって存在しています。
相互の影響とは
生じあうもの・・・『相生』
剋しあうもの・・・『相剋』
何れでもないもの・『比和』

の3種類です。
図にすると以下のような関係性になります。
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     ・。・。・。・。 相生 。・。・。・。・
相生とは
生じること、生じられることの2つの状態をいいます。
上の図では緑色の→で示された関係ですね。
木は火を生じ、火は土を、土は金を、金は水を、水は木を生じるという順序で、
木・火・土・金・水の五気が循環して親が子供を生むように次々と世代を
交代させている状態です。
考え方の基本は
● 木生火: 木性が燃えて火性となる
● 火生土: 火が燃え尽きて灰=土となる
● 土生金: 地中を掘れば鉱物が存在するし、土が固まれば鉱物となる。
● 金生水: 鉱物のあるところには水が存在し、鉱物は水を呼ぶ。
       (湿度が高いときは金属の表面に水滴がつくごとく・・・)
● 水生木: 植物は水を吸い上げて生きている。
このように相生関係があるから時間は連続性を持っているともいえます。
この考え方は仏教の世界に入り、人間は死んでも生まれ変わるという
輪廻の思想を生み出したのです。
相生は河が流れるように上から下へと続く縦線の関係です。
万物の誕生→生成→発展→衰退→交代→永続とずっと循環していきます。
親が子供を育てること
上司が部下の面倒を見ること
先生が生徒に教えること
日本から○○国への援助・・などなどは相生関係ですね。
過去~現在~未来へと受け継がれ、それは戻ることのない一方通行の流れで
未来永劫へと伝えられていくものです。
循環ですが、時間が戻ることがないように、この相生関係は元に戻ることなく
永遠に連続していくのです。
相生関係は一言でいうと
助け、助けられる関係と言えます。
するとこれを短絡的にとらえると、例えば木の人は水の人に助けてもらえるので、
良い関係かと思い勝ちですが、必ずしもそうとは言えないのですよ。
それは強弱の度合いによって良くも悪くもなるからです。
生じる度合いが強ければ、生じられる方にとってみるととても圧迫感を感じること
になりますね。
つまり水が必要だからといって、溢れるほどの水をかけられ続けたら、
木は根腐れをおこしてしまいます。
親のコントロールが強すぎると、子供はつぶれてしまうかもしれません・・・
過保護も度を過ぎれば、子供は自立できません。
かといって10年に一度しか雨がふらないくらいに水量が少なければ、
いくら助けられる関係といってもその弱い(少ない)水に頼ることはできませんね。
上司でもまったく頼りない上司もいます。
ほどほどの力関係が良い相生関係になります。
さてそれでは相剋関係とはどんな関係でしょうか?
一言でいうと「やっつけるような関係」なんですね~~~
それでは次回は相剋についてです。
お楽しみに!!

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