今回は十二支についてのお話です。
2012年は辰年ですね。
十二支の中で唯一の架空の動物です。
この十二支、皆さんモご存知のように身近な動物名で表されていますね!
そして作成から数千年が経った今日でも廻る年の暦の表示に使用されていて、
その原理や成り立ちについて知らなくても年始にいただく年賀状には必ず使われたり、
親しみを持って現存しています。
十二支・・子から始まり、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥となります。
実はこのような動物の呼び名に置き換えられて親しみやすくなったのは、十二支が成立した後、
相当な年代が経過してからのことなのです。
成立当初は動物とはなんの関係もない、ある深い意味合いを含んだ符号だったとのことです。
そして、実際の動物の特徴と十二支のそれぞれの意味にはまったく関係がありません。
例えば、『卯』は天の門が開いて朝日(太陽)があらわれる・・という意味です。
甲骨文字の形からきているものですが、密教やおまじないの御札に用いる文字にこれと
似たものがあって、朝日が昇るごとく運が開けていく、未来が開けていくことを願う方法に
用いられています。
算命学では南北の縦線(子と午を結ぶ線)を精神世界としています。
東西の横線(卯と酉を結ぶ線)を現実世界としています。
ですから、宗教的な精神世界の行事には北の水性と南の火性を使います。
卯月は木性の最も盛んになるところですから、木性を成長させるには火性(太陽)と
水性(雨)が不可欠です。
その水と火を用いることで迎春の呪術としたわけです。
またこういった年中行事はその年の五穀豊穣も願っています。
お正月がすぎれば、初午祭があり、
戌の日には安産を祈って「いわた帯」を身につける・・
お酉様の時には熊手を買って・・・など
私達東洋人と十二支は毎日の暮らしの中で密接な関わりをもっていて、いたるところで
活用され、生き続けています。
十二支の中にはいぬ(戌)はいますが猫はいません。
がエジプトの十二支にはいます。
かつて数千年前の中国には猫はいなかったといわれています。
猫はエジプト原産なのですね~~~
エジプトの十二支は
猫・犬・蛇・甲虫・ロバ・獅子・山羊・サイ・猿・紅鶴・ワニ・牡牛 です。
それぞれの民族と動物は様々な形で共存共栄をしているのですね~~~
十二支がどのように成立したか・・・
表面的なこととすれば、五つの惑星(木星、火星・土星・金星・水星)の中の木星が
太陽を廻るのにかかる時間が約12年であることから生まれた数だと言われています。
もちろん事実ではあるとのことですが、実際には木星の観測が行われる以前に
すでに十二支考は生まれていて、その十二支考ありきの天体の観測だというのが
より正確なようです。
西洋では、観測という科学が十二という数字を生み出し、後に思考的なものが付加された
という事に対し、
東洋の十二支は思想が先にできあがっていたということですね。
つまり『自然は神である』という思想そのものが観測を導いたということなのですね。
古代東洋人は自然界のあらゆる法則そのものが神であり、神の姿であり、神の行為なのだと
言っています。
目の前に広がる山野も海も川も、また親や子供、妻や兄弟すらも神であり、神の窓口であり
真の神が親や子供の肉体を通じて人間自身に何かを告げてくれるものだということ。
これが算命学の根幹思想として貫かれている考え方で、
十二支の考え方も神の窓口として分類し作ったということです。
そしてその窓口を日常の生活の中に利用させてもらい、窓口が知らせてくれる法則に沿って
生きることが神を人間の味方にできるのだと考えているのです。
今回は算命学の思想のお話になりましたね・・・笑
私はこういうのが好きなんですが(爆)たいていの皆さんにはあまり興味がないと思いますので
次回は日常にとりいれられるようなものにしますね~~~^^