生剋比論 Ⅲ  (比和とは)

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今日はいよいよ生剋比論の最終回、『比和』についてです。
・。・。・。・。 比和 。・。・。・。・
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同質や同種の二つのものの間の状態、関係を「比和」といいます。
相生でも相剋でも無い状態=二つの間で生じあうことも剋しあうことも無い状態は
いわゆる『友達のような関係』、すなわち「比和」です。
上図では木性なら甲と乙
    火性なら丙と丁
    土性なら戊と己
    金性なら庚と辛
    水性なら壬と癸  の関係をさします。
例えば・・・
人間関係に例をあげるならば、同級生、会社の同僚はもちろん、
たとえ、先輩後輩、部下と上司であっても同じ学校の生徒、
同じ会社で働いている一員、という意味において同質なので比和となります。
さらにもっと解釈を広げれば、同じ両親から生まれた兄弟姉妹や
同盟を結ぶ国と国の状態も比和の関係になります。
「比和」の状態というのは
自分と同質か同じ立場であり、自分を映す鏡のような状態です。
つまり、自分と同質か同じ立場でありながら、
自分ではなく、離れて観察できるもの!なのですね。
並列関係であるともいえます。
比和の関係は団結を生み、強力になります。
木性の比和は一本の草や木が比和すると草原や森になり、
より一致団結した姿にみえますよね。
火性の比和は一箇所の焚き火がそこここにあれば、やがて大きな火となり
火事に発展するような集合体を形成することもあれば、
あちこちに飾られたろうそくの明かりはロマンチックな情緒を感じさせますね。
土性の比和は山が連なり、山脈となり、雄大な姿をみせますし、
国と国が連なって大陸を形成しているのも土性の比和の状態です。
金性の比和はどうでしょう。
一粒のダイヤモンドも美しいですが、色とりどりの宝石がちりばめられた
ネックレスはそれはそれは豪華ですし、
私が大好きな食器(フローラダニカが好き!!)がテーブルにフルセットで
置かれていたら、もう卒倒するほどの輝く光沢を放つでしょう。
これが金性の比和の状態ですね。
水性の比和は川から海へとつらなる様、滝と滝つぼの様子などが
水性の比和の状態です。
海や湖や雨、川といった自然だけでなく、
テーブルにおかれた二つのグラスの水も比和の状態にあります。
そして水は形を持たないため、形がなくても比和を生み出します。
比和は友人的状態で、相生、相剋のいずれでもありません。
しかし、時に、相生や相剋の関係をより強めたり、また抑えたりするのです。
いじめに加わったり、いじめをやめさせたり・・
というとわかりやすいでしょうか?
地球上のあらゆるものが相生、相剋、比和の三つの関係を保って存在しています。
助け合ったり、剋し合ったり、友達のように一致団結したり。
夫婦の間も助け合うこともあるし、喧嘩することもあるし、
仲のよい友達のような時もありますよね~~
3つの状態がお互いに交錯しあって関係は成り立っているのです。
形あるものも、形のないものも・・・
いかがでしたか?
『相生』 『相剋』 『比和』 の関係。
ではまた。

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